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沼津の歴史 もっと知りたい語りたい

ご紹介information

◆沼津朝日に匂坂会長の記事が掲載されました

街歩きしよう
沼津郷土史研究談話会(略称・沼津史談会)は、三年前から“沼津まちなかウオッチング”という街歩きイベントを開催してきました。
明治二年一月に沼津城二の丸御殿を校舎として開校した沼津兵学校を始め、附属小学校や代戯館(だいぎかん小学校の前身で長屋を教室とした)、沼津病院、馬場・厩舎など、幕末維新期の史跡の位置は、市民が目で見ることは困難でした。

本会では皆様に分かり易い歴史地図が必要と考え、江戸時代末期に沼津藩が作成した精密な沼津城絵図を現在の沼津駅南地区の市基本図の上にデジタル手法で重ね合わせた「沼津まちなか歴史MAP」を作り、昨年一月発行の『沼津兵学校記念誌』に掲載しました。
このほど、A3判フルカラー三つ折りで、実用的な「同MAP改定版・街歩き仕様(しよう)」三千部を試作したため、希望者に無料で提供します。

MAPは、六月一日(予定)から市立図書館二階の郷土史コーナー及び、マルサン書店仲見世店一階のレジ付近に設置させていただきますので、一人一枚厳守でご活用ください。今はコロナ禍を避けて、一人ひとりが街歩き学習を行う好機です。
本会では近く、沼津の歴史再発見のため“街歩きルポ”を試みることとしました。

そこでMAPを見ながら実際に街歩きを行い、地図への感想や新しい発見などを記事にする「まちなか記者」を募集します。
たとえば西条町の沼津情報・ビジネス専門学校前には代戯館跡の碑が最近設置され、八幡町では沼津病院頭取、杉田玄端の住居があった場所も先日判明しました。
また大手町のマルサン書店付近には明治初期、沼津兵学校の英語教授でイソップ物語の翻訳者として知られる渡部温(わたなべおん)の住居があったと考えられます。
れらは街歩きルポの重要なポイントです。

年齢、性別は問いませんが、今回はご自分で歩ける方に限ります。ルポの参加申込みや問合せは、よろず相談所主人で本会の長谷川徹副会長までご連絡ください。
◆連絡先 上本通り柳屋内、よろず相談所☏055・962・2371

   (沼津史談会会長)匂坂信吾

◆『沼津史談』ご購入について

『沼津史談』最新号をご希望のかたは、
本会事務所(天野出版工房 内 TEL055-921-1412)へご注文ください。

 沼津史談66号の主な内容
 
 ◇沼津御用邸払下げの経緯について
  語り手・矢田保久
  聞き手・下山光悦
  戦後、建設大臣秘書官、沼津市企画部長など
  を歴任され、戦後の沼津市発展にかかわって
  こられた矢田氏に「裏面史」ともいえる貴重
  なご経験を語っていただいた。

 ◇戸田地区の石仏について 菅沼基臣
  戸田地区の民間信仰の石仏約150体を調査
  整理した報告。

 ◇郷土の偉人杉山好先生について
  齊藤正巳
 ◇大久保忠佐についての覚書 松村由紀
 
 ◇大梅居児島孤山堂三代(3)渡辺たかし

 ◇歴史随筆佐野利夫


■天野出版工房
 沼津市新宿町19-4 TEL/FAX:055-921-1412 http://www.amano-books.com

◆講師の関連著書紹介

 沼津ふるさとづくり塾の市民公開講座へ出講されたかたの関連著書をご紹介します。

4月(総会記念公演)「明石海人-愛生園日記から読み解く歌集『白描』の成立」
岡野久代 著 『歌人明石海人―海光のかなたへ 』 2006/6静岡新聞社
 妻は母に母は父に言ふわが病襖へだててその声を聞く 昭和14年、ベストセラー「白描」を残し、 ハンセン病の暗黒から一瞬の光芒を放って逝った短くも鮮烈な歌人の生涯を、その作品とともに描く。(「MARC」データベースより)

5月 沼津街中“歴史ウオーク” 「三枚橋城・沼津城・兵学校跡地vs現在の駅南地区街並」
鈴木裕篤(共著)「沼津市域の石丁場遺跡」『江戸築城と伊豆石』 2015/4 吉川弘文館
 巨大都市・江戸を形作った“伊豆石”。沼津・下田・伊東・熱海・小田原…浮かび上がる石丁場の実態と「石の道」。 江戸城の石垣や城下の建設に用いられた伊豆石。この相模西部や伊豆半島産出の石材が、 どのように切り出され江戸まで運ばれたのかなどを追究。石丁場遺跡や石材の刻印から、 江戸城普請に関わった人びとの姿にも迫る。(「BOOK」データベースより)
6月「箱館戦争と榎本武揚-静岡藩・沼津兵学校との関わりを中心に」
樋口雄彦 著 『箱館戦争と榎本武揚 』 (敗者の日本史) 2012/10 吉川弘文館
 戊辰戦争最後の激戦となった箱館戦争。新政府軍と戦い敗れた榎本武揚ら旧幕臣たちは、 維新後の「明治」をどのように生き抜いたのか。国家の将来に心を砕き、 日本の近代化に多大な役割を果たした「敗者」たちの後日譚。 (「BOOK」データベースより)
樋口雄彦 著 『旧幕臣の明治維新-沼津兵学校とその群像』 2005/10吉川弘文館
 江戸幕府の幕臣は、明治維新後、近代的な学制と高い教育内容の沼津兵学校を創設し、人材育成に努めた。 やがて、各界で活躍の場を見出していった旧幕臣を通して、明治維新の敗者が近代社会でどう生きたのかを明らかにする。(「BOOK」データベースより)
7月「原・植松家の帯笑園と江戸の園芸」
樋口雄彦 著 『箱館戦争と榎本武揚 』 (敗者の日本史) 2012/10 吉川弘文館
平野恵 著 『十九世紀日本の園芸文化―江戸と東京、植木屋の周辺』 2006/3 思文閣出版
 19世紀の江戸・東京地域において、園芸にたずさわる担い手側が、園芸をどのように受容し、 さらにどのように推進していったかを文化史学・思想史学の側面から考察し、当時の園芸文化を明らかにする。(「MARC」データベースより)
8月 郷土史研究と地域づくり
西まさる 著『幸せの風を求めて』―榊原弱者救済所  新葉館出版 2010/5
 明治から昭和初期の話。「食べさせられない」という理由だけで、子どもたちが、重度の障害者たちが道に捨てられていた。 行くあてのない極貧の人や出獄人、帰る家を失くした女性も道端に座っていた。そんな弱い人たちが安心して暮らせる 新しい村を作ろうと奮闘した男の話。(BOOKデータベース)
 西まさる著「中島飛行機の終戦」 単行本 新葉館出版 2015/3/10 先見の明を持った軍人中島知久平は、大艦・巨砲主義を捨てられない海軍を見限り、自ら設立した飛行機製造会社 「中島飛行機」の、半田工場を舞台にした物語。著者が自ら探しだした貴重な史料などから中島飛行機の当時を描く。
11月 駿東文園と綴方教師たち/富原芳徳と杉山正賢
高橋 敏 著  『日本民衆教育史研究』 1978 未来社 
 前近代から近代社会へ、近代化の重い鎖の下に閉ざされた民衆に、自らの主体的成長を自らの手で切り開こうとした民衆の教育・文化創造とそれを正当化する思想はあったのであろうか。 支配・被支配の社会構造の基本を押えて分析をすすめていく研究書。
(MARCデータベースより)
平成28年3月 「黒船がやってきた-幕末の情報ネットワーク」
岩田みゆき 著 『黒船がやってきた―幕末の情報ネットワーク』 2005 吉川弘文館
 鎖国から開国へと向かう大きな時代の流れを、人びとはどう感じていたのか。情報操作により民衆心理のコントロールをはかった幕府、 独自に情報を入手した村人たちを通して、異国情報を求め奔走した幕末日本の姿を描く。
(BOOKデータベースより)

岩田みゆき 著 『幕末の対外情報と在地社会—「風説留」から見る—』
        『講座 明治維新 1 世界史のなかの明治維新』 2010 有志舎
 明治維新は、国際的孤立をしていた 「鎖国日本」と西洋近代との関係だけで起こった現象ではない。近世日本が組み込まれていた東アジアの 国際関係ネットワークとそれぞれの 社会が欧米列強の圧力を受けて変動を経験したのであり、その日本列島における現象が明治維新だったのである。 本巻は、このような世界史的視野から明治維新をとらえ直し、ペリー来航に至るまでの近世日本の政治・社会の変化を再考して、 新しい明治維新史を展望する。
(BOOKデータベースより)

沼津探訪(自然・社会・文化・産業)

沼津市歴史遺産や地域、景観の紹介。
(ぬまづ観光ボランティアガイド、沼津市観光協会へのリンクなど。

沼津史談会

〒410-0048
静岡県 沼津市 新宿町19-4
天野出版工房内

Mail:nfo@numazu-shidan.jp